糖尿病の合併症とは
糖尿病の三大合併症次の3つであることはすでにご存じかと思います。
糖尿病腎症
糖尿病網膜症
糖尿病神経障害
これらの合併症はは実は別々な症状ではなく、すべて血管の障害なのです。
高血糖により腎臓、網膜、神経に分布する毛細血管が侵されて、それぞれの臓器に障害が出たものなのです。
つまり糖尿病の合併症というのは血管の障害だと言っても過言はないのです。
逆を返せば血管の障害を防ぐことができれば糖尿病の合併症を防ぐことができるということになります。
糖尿病の予後に現れる病気
糖尿病の予後にはしばしば心筋梗塞や脳梗塞などの塞栓症が深く関与します。
高血糖の糖毒性によって血管内皮に炎症を持ちます。
つまり血管に傷を作ってしまうのです。
その傷を治そうと皮膚の傷と同じように血液が集まりかさぶたのように傷を保護します。
その血液の塊が後に血栓となり、それが心臓や脳に達した時、脳梗塞や心筋梗塞となってしまうのです。
合併症は大きな血管と毛細血管によって分かれる。
合併症は大きな血管が損傷して起こるものと毛細血管が損傷して起こるものの二つのタイプが存在します。
つまり3大合併症は毛細血管による障害で、脳梗塞や心筋梗塞などは大きな血管の損傷によるものです。
足の切断に至る壊疽なども毛細血管の損傷によるものです。
結局、血管の損傷を防ぐことが合併症を防ぐことになる。
糖尿病のすべての合併症は結局のところ血管の健康をいかに維持するかにかかっていると言って過言ありません。
高血糖により傷めつけられた毛細血管を元気にすることが合併症の予防には最も大事なことです。
大きな血管は75%ほど詰まらなければ症状は出ません。
しかしそこまで行くと命に係わる脳梗塞や心筋梗塞を発症します。
しかし毛細血管を日ごろからケアすることで同時に大きな血管の健康も維持できるのです。
ゴースト化した毛細血管により合併症は起こる。
毛細血管は高血糖でなくても加齢によって、減少していきます。大きな血管が詰まる前に毛細血管の血流が途絶え血流のない血管として残っているのです。
こう言う血流のない血管の事をゴースト血管と呼びます。血液の流れのない、いわゆる生きていないという意味でつかわれるのだと思います。
健康な人の毛細血管は左図のように先端で折り返して末梢に酸素や栄養素を届けた後また心臓へと折り返します。
一方ゴースト化した血管は折り返すことなくその抜け殻だけが残っています。
つまり血液の流れがない状態なのです。
したがって、その周辺に酸素や栄養素が届けられない状態になっているのです。
ゴースト血管が増えると当然末梢の細胞も酸素や栄養不足に陥ります。
そうすると細胞の老化が始まり、毛細血管の場所によってその細胞が構成する器官が老化していきます。
肌にある毛細血管がゴースト化すれば肌の老化、シミしわとなって現れます。
老化と言えるうちはまだ良しとして進行すると細胞が死んでしまったりその臓器自体が危機に陥ります。
その結果、腎臓障害、網膜症、肝機能障害、等すべての器官で障害が起こる可能性が大きくなります。
糖尿病が原因で透析を受けなければならなくなったという話はよく効きますが結局は毛細血管のゴースト化が原因なのです。
ゴースト化した毛細血管は元に戻すことが可能
最近、毛細血管の損傷や老化はもとに戻すことができることが分かってきました。
そもそも毛細血管には血管内皮の内皮細胞と血管の外側にある血管壁細胞によってつくられています。
毛細血管は内皮細胞と壁細胞がしっかりとくっついて堅固な血管が造られますが、高血糖や老化により血管内皮と血管壁の結合が緩くなっていき、血管自体がもろくなっていきます。
そして最終的に血液を通さないゴースト血管になってしまいます。
この、内皮細胞と壁細胞を関係を密にし血管自体を堅牢にするものが内皮細胞側にあるTie2受容体という受容体型酵素なのです。
しかし、Tie2受容体
アンディオポエチン1と同じ働きをする成分が見つかった
最近、自然界にある植物の細胞から分泌される物質でこのアンディオポエチン1と同じ働きをする成分があることが発見されました。
いくつか発見されているのですがその中でも比較的身近に摂れるものを挙げますと、以下の3つが代表的なもになります。
1、シナモン
2、ルイボス
3、ヒハツ
1、シナモンはいわゆるニッキのことで、昔から駄菓子や飴に使われていました。
最近ではスティック状のものをコーヒーに浮かせたりパウダー状のものもスパイスとして売られています。
シナモンはそれ自体単独で食べるということはなかなかないと思われます。
料理やお菓子に添加されているものを食べるというぐらいで定期的に摂取するということはなかなか難しいでしょう。
そこで、やはりサプリメントが手軽に毎日摂れるということで主体になってくるでしょう。
シナモン自体そんなに高価な食材ではありませんので、サプリメントも繁華に手に入るはずです。
と思い、探したらやはり結構お安く手に入ります。
いろいろ商品を比べてみましたが価格的にはそんなに差がないので一番表示が良心的なものを選びました。
中にはメーカー名自体書いてない商品もありましたから。
2、ルイボスは南アフリカ共和国の南西部にのみ自生する豆亜科の植物です。
乾燥させた針葉樹様の葉はルイボスティーとしてもともとが健康茶として飲まれています。
糖尿病や痛風の予防として広く飲まれています。
ルイボスティーはさわやかな風味で飲んだらくせになる味です。
今ではカフェでも普通にルイボスティーがメニューにあるほど日本でも健康茶以上に嗜好品としての需要もあります。
さてルイボスとしてのサプリメントとなるとやはりお茶になってしまいます。
ルイボスティーです。
ただ、ペットボトルタイプかティーバッグタイプかに分かれるぐらいが選択肢でしょう。
毎日飲むことを考えてコスパからすればやはりティーバッグタイプでしょう。
3、ヒハツはコショウ科のツル性木質植物です。
果実はコショウに似た風味を持っており、あまりなじみはありませんがコショウと同様にスパイス(香辛料)として利用されています。
インドのアーユルヴェーダの書物にはヒハツは最も強力な薬草であり長寿には欠かせないものとされています。
さて、入手方法ですが、やはり香辛料としての販売が基本のようです。
しかもパウダーなのでサプリメントとして使用するには使い勝手が悪いですね。
サプリメントで限定して探してみると、ヒハツエキスをタブレットにしたものや、シナモンとヒハツを混合して、いかにもTie2を意識したサプリメントになっています。