(鳥取大学医学部生理学第一教室)井元 敏明博士は、ギムネマ酸研究の第一人者です。彼は小腸におけるブドウ糖の吸収を阻害する物質を手当たり次第に調べて実験していたところ偶然にギムネマ酸が小腸のブドウ糖の吸収を阻害することを確認しました。
ギムネマ酸は、古くから知られる甘味抑制物質であり、発見は19世紀になってからですがインドではギムネマ酸を含有する植物ギムネマシルベスタは2000年以上も前からインドで糖尿病の民間療法で使われていました。またインドの医聖「スシュルータ」はギムネマは糖尿病の治療に用いる生薬として記録しているといいます。
インドの伝承医学アーユルヴェーダは循環器系の治療が得意な医学です。
糖尿病からくるすべての合併症の根源である血管障害においてアーユルヴェーダはさまざまなアプローチで治していきます。
ギムネマシルベスタも糖尿病の合併症に効果があったことから積極的に伝承された処方なのでしょう。
ギムネマは食べたものをなかったことにする
ギムネマシルベスタの葉は噛むと甘みを感じなくなります。その効果は口をゆすいでも10分ほど続きます。ギムネマはヒンディー語でグルマール(糖を壊すもの)と呼ばれているのはうっかり噛んでしまうとせっかくの甘みがなくなることからそう呼ばれたたと考えられます。また甘みを感じなくなることで甘みに対する欲求が抑えられ糖尿病治療に用いられてきたのでしょう。
この現象はギムネマシルベスタに含まれるギムネマ酸が舌の甘みを感じる細胞ににある甘みの受容器に蓋をしてしまうからだと考えられています。
ギムネマ酸が小腸でのブドウ糖のの吸収を阻害する詳しいメカニズムはまだ解明されていませんが、博士の論文によると舌が甘みを感じなくなるメカニズムと同じように小腸でもブドウ糖を糖と認識しなくなるのではないかと推測しています。
糖を認識させない
糖の吸収を緩やかにするサプリメントは消化を遅らせるメカニズムがほとんどでしたがギムネマ酸は吸収時点で糖を認識させないというユニークな薬効を示す画期的なサプリメントです。
つまり、ギムネマは腸を騙して糖を糖ではないように見せかけて吸収させないようにする詐欺師のようなサプリメントなのです。
サプリメントとしてのギムネマはお茶タイプや錠剤、カプセルといろいろ種類が出ていますがどれも価格的に安価なので続けやすいサプリメントになっています。
製品リンク
お茶タイプ |
錠剤タイプ |
カプセルタイプ |
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