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甘味依存症が糖尿病の原因となる

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甘味依存症

最近何かとお騒がせの薬物依存症
ギャンブル依存症
買い物依存症
現代人は何にでも依存症があるみたいです。
実は甘いものにも依存症があのです。
血糖値が気になるのに、痩せたいのに、なぜか甘いものが我慢できない。
甘いものを食べないとイライラする。
これはもう「甘味依存症」です。
ヒトは砂糖のような甘味物質を摂ると脳内のドーパミンという神経伝達物質(快楽物質)の分泌が促されます。
ドーパミンは「気持ちが良い」と脳が感じるいわゆる快楽物質です。
それと同時にセロトニンというドーパミンの作用をを抑制する神経伝達物質の分泌も促されるので普通は麻薬のような依存症にはなりにくいのです。
しかし、睡眠不足や運動不足、疲労、ストレスなどでヒトのバイオバランス(体内の環境を安定させる働き)が崩れた状態になってくるとセロトニンの分泌が少なくなってしまいます。
そうなるとドーパミンに対する感受性が著しく増え、甘いものを食べて同じ量のドーパミンが分泌されても強烈な快感と幸福感を感じてしまいます。
それにより脳がその強烈な快感を覚えてしまい、またすぐに味わいたくなるのです。
そうして甘味依存症となっていきます。
メカニズムは薬物依存となんら変わりありません。

本当は怖い甘味依存症

パチンコ依存症などは経済的にダメージを受けるでしょう。
しかし、甘味依存は薬物依存と同じく体を蝕みますので大変です。
まして、砂糖を使った食品はすぐにブドウ糖に消化されるので血糖値の上昇はロケット並みです。
最近マスコミを賑わす芸能人の薬物依存。
わかっていてもやめられないのが依存症です。
強烈な快感が脳に焼き付いてどうしようもないのです。
甘味依存症も同じぐらいやめられないでしょう。

甘味依存症からの脱却

甘味依存症からの脱却のキーワードは「セロトニン」です。
そもそもバイオバランスが様々な要因で崩れることによりセロトニンの分泌が減少し依存症となります。
このセロトニンを増やす事が甘味依存症を治す手段になります。

セロトニンを増やすたった二つのこと。

セロトニンを分泌させるのは脳の脳幹中央に核をもつセロトニン神経といいあらゆる神経系に結合する神経です。
セロトニン神経を活性化してセロトニンを分泌させるには次二つの事を継続することに集約されます。
1.早起きして朝日を浴びる。
 規則正しい生活の中で毎朝意識して太陽光線を30分ほど浴びることがセロトニン神経活性因子の一つです。
2.リズム運動をする。
 ウォーキングやジョギングなど規則正しく足を動かす動作、また腹式呼吸などの意識した呼吸法ガムを噛む咀嚼運動もセロトニン神経の活性因子となります。
 
早朝の朝日を浴びながらのウォーキングは一石二鳥ということになります。またウォーキングは歩くことに集中することが大切です。ウォークマンなど音楽を聴きながらよりも歩行に集中する方が効果的です。
セロトニンを増やすためにその他にできること
実はセロトニンは体内に約10mg存在しそのほとんどは消化管粘膜に存在します。しかし神経伝達物質として働くセロトニンは脳内でしか作られずその量は全体の2%に過ぎません。消化管粘膜にあるセロトニンは脳へ行くことは殆どありません。
セロトニンはセロトニン神経により必須アミノ酸のトリプトファンを原料に合成されます。
そのためセロトニンを増やすためにはその原料であるトリプトファンの摂取が必要になります。
男性は女性よりもセロトニンを合成する能力が52%も高くセロトニンの原料であるトリプトファンが欠乏すると女性は脳内セロトニンが男性より4倍減少するといわれています。

トリプトファンを多く含む食べ物

トリプトファンは主に牛乳、チーズ、ヨーグルトなどの乳製品
豆腐、納豆、豆乳などの大豆製品
かつおやマグロの魚類
アーモンドをはじめとするナッツ類
バナナやキーウイフルーツなどにも含まれます。
また、トリプトファンからセロトニンを合成する際にビタミンB6が必要になります。
ですからトリプトファンと一緒にビタミンB6も摂取することが必要になります。
ビタミンB6はバナナやマグロカツオなどの赤身の魚、肉類、大豆、などに多く含まれます。
トリプトファンとビタミンB6の両方を豊富に含む大豆や赤身の魚などは最適な食品でしょう。

サプリメントで甘味依存症対策

食でトリプトファンを摂ることが最良なのですが、手っ取り早くサプリメントで補うこともできます。

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