韓国の繊維メーカりリテンドが開発した機能性繊維「テンプアップ」で作った下着臨床実験を行ったところ糖尿病患者二人が3か月の着用でHa1cが平均1.2ポイント改善したと発表しました。
この下着は遠赤外線を放射する機能性繊維で遠赤外線により血液循環がよくなりまた体温が上昇することによって免疫機能もアップするらしいです。
糖尿病患者二人の被験者実験を堂々と発表する当たりまさに韓国らしいけれど原理はうなづけるところがあります。
機能性繊維「テンプアップ」これってユニクロのヒートテックの二番煎じじゃないのでしょうか?
リテンド社では繊維の分子構造を変化させて遠赤外線を放出するようにしたと宣伝していますが、もともとウールなどの吸湿性の高い繊維は発熱することがわかっており、要はその熱をいかに逃がさないかというところに技術が必要なのです。
発熱繊維の仕組み
物質は液体から気体に変化するとき気化熱を奪います。
逆に気体から液体になる時には液化熱を放出します。
吸湿性の高い繊維が水蒸気を吸湿した時に熱が発生するのはこのためです。
それを製品化したのがユニクロのヒートテックです。
発生する熱は遠赤外線として放出されます。
ヒートテックはその発生した熱を閉じ込め液化した水蒸気により再び気化熱が奪われないようにする繊維構造や編み方が東レの特許技術になっています。
↓日本のメーカーによる発熱繊維
この技術は日本では各社が開発、製品化しており、韓国で新開発と言われても今さらという感じなのですが。
つまりヒートテックをはじめとする発熱繊維で作られた下着を着用するとHba1cが改善されるということが二人の被験者により証明されたということなのでしょう。
こういう情報は未確認で被験者の数やプラセボ(健常者との対比)や糖尿病に対するほかの治療をしてなかったのかとかいろいろな情報があってしかるべきなのです。
たしかに体温を上げることは免疫機能を増強します。また血行が良くなり基礎代謝も上がることでしょう。しかし、実際体温を上げるほど発熱するかというといささか疑問です。寒さによる体温の低下を少し防ぐのがいいところでしょう。
好意的に考えて韓国の冬は気温が低いので万人が自宅にこもりがちになるのでこういう発熱下着で寒さを防ぐことにより外出の頻度が増え運動量が増し糖尿病の改善につながったのではないかと思われます。
ただ、メーカーの誇大広告のための発表という疑いもぬぐいきれずこれからのなりゆきを見守りたいと思います。