糖尿病の治療

糖尿病の新薬最新動向

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DPP-4阻害剤とGLP-1受容体作動薬

インクレチン関連薬としてDPP-4阻害薬が開発されてから投薬による低血糖のリスクを抑えられるようになりました。
つまりDPP-4阻害薬はインスリン分泌を直接促すことがないので副作用が認められないことから投薬の回数を減らすことができるようになったのです。
インクレチン関連薬としては開発当初一日1回~2回の投与でしたがついに2015年5月、世界初の週1回型として武田薬品工業のトレラグリプチンが発売されました。
またGLP-1アナログとしてGLP-1受容体作動薬も注射にはなりますが週1回の投与のものが発売されました。
週1回ということは意外に患者にとっては負担が軽減されるもので例えば認知症を発症している患者の場合家族が管理することになりその場合は家族の負担軽減にも寄与することになるのです。

SGLT2阻害剤

また、SGLT-2阻害薬という今までとは全くコンセプトの違う新薬もすでに登場しています。
SGLT-2とは腎臓の近位尿細管という場所に限定的に存在している「ナトリウム・グルコース共役輸送体」と呼ばれるタンパク質の一種のことです。
これによって尿に排出された糖はほとんど再吸収され、健康な人では尿に糖が混じることはありません。
糖尿病でSGLT2の限界を超える血中糖濃度になると糖が尿に混じるようになってくるのです。
糖尿病患者のSGLT2の働きを抑制してやると糖は再吸収されることなく尿に混じって排出されます。
それにより、結果的に血中糖濃度が抑えられるようになるのです。
尿に糖が混じることでついた糖尿病という名前ですが積極的に糖を尿で排出させることで血糖値を下げるという新しいコンセプトの薬なのです。

インスリン注射

インスリン注射においてもより効果の長持ちするものが開発されています。
糖尿病の薬の最前線は患者にとってより回数の少ない服用という傾向にあるようです。

糖尿病の薬の開発状況

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