オランダの研究機関が先日ヒトが1日に座って過ごす時間と2型糖尿病の発症リスクとの間に密接な関係があることを発表しました。
一般的に2型糖尿病は遺伝的要素、食習慣によるもの、運動不足などの生活習慣により発症リスクが高まるとされています。
今回の研究では平均年齢60歳の約2500人の成人男女でデータを収集しました。2500人のうち56%が正常血糖値15%が境界型糖尿病、29%が糖尿病患者です。
対象者2500人に座っている時間や立ち上がった回数などを記録できる活動量計をつけ連続8日間装着させて統計を取ったところ血糖値が正常な人や境界型の人は2型糖尿病の人に比べて1日当たり26分座る時間が少ないことが分かりました。
寝ている長さや立ち上がった回数には糖尿病と非糖尿病との関連は認められず、とにかく座っている時間が糖尿病に密接に関係していることが分かったのです。
分析の結果座っている時間が1時間増すごとに2型糖尿病の危険が22%高まるそうです。
糖尿病は運動療法が大切であるということは周知の事実なのですが、座ること自体が糖尿病のリスクにつながることがわかったのです。
しかし現象としてはわかったもののその因果関係はまだ不明とのことです。
考えられる遠因として座っている時にはテレビを見たりすることが多く、その場合間食を取る人が多いということがあるのかもしれません。
早稲田大学の研究では日本人が1日に座る時間は平均8~9時間で調査対象世界20か国中最長だということです。
糖尿病の予防にはなるべく座らないことが一つのファクターといえるでしょう。
座る時間が長いと糖尿病になりやすい
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